16FXテクニカル分析の活用~基本的なテクニカル分析その2~

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  • 移動平均線

     

次は移動平均線です。ドル/円でもユーロ/円でもその他のどんな通貨ペアでも、直線的に上昇したり下降したりするチャートは存在しません。投資家の心理である「上がりすぎだ」「下がりすぎだ」という憶測が入り込むため、常にチャートはジグザグした線を刻んでいきます。このジグザグが激しいと、けっこう相場予測に間違いをきたす原因となります。

移動平均線とは数日間の価格を平均化した「大まかなチャート」を描き、このジグザグの弊害を解消する分析方法です。目先の変動を見えなくさせることで、大きな価格の流れ(=トレンド)を見やすくします。

また、トレンドを見やすくするだけではなく、その日のローソク足が終値ベースで移動平均線を下回ったら売りサイン、反対に、上回ったら買いサインなどのように使います

  • ゴールデンクロスとデッドクロス

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ただ、それだけでは、有効なテクニカル分析とはいえません。移動平均線は通常、2本同時に使うことで、ある強いサインを抽出できます。この2本というのが「短期移動平均線」と「長期移動平均線」です。短期移動平均線は、例えば5日、8日、10日、20日間程度の短い周期で平均化した線でのことで、長期移動平均線は、6週、13週、26週程度の長い周期で平均化したもののことを指します。

短期線が長期線を「下から上に突き抜けた」状態のことを、ゴールデンクロスと呼びます。下落トレンドの際に出ますが、つまりこれは、「長期的には下落してたけど、最近は買い方の勢いが強い」ということを指しています。ということは、参加者の多くが、上昇転換の可能性を考えますね。ですので、基本的に、上昇転換のサインと捉えられています。

反対に、デッドクロスとは、上昇トレンドを作っている際に見られるサインで、短期線が長期線を「上から下に突き抜ける」状態のことです。短期線が落っこちるような形になるので「今までは上昇トレンドだったけど、最近は売り圧力が強いな」とみなが思い、結果として、参加者が売りに出、実際に相場は上昇トレンドから下降トレンドに入るきっかけになるのです。

  • 移動平均線の利用ポイント

移動平均線の周期に決まりはありません。先ほど述べた日数、週数はあくまで参考であって、よく言われる「魔法の数字」は「存在しない」と言っていいでしょう。なぜなら、相場は常に変動しているからです。市場の視点や参加者の傾向も常に変化していますし、通貨ペアによっても違います。ポイントとしては、自分の取引のスタイル(短期なのか中長期なのか)によって使い分けるということと、実際の相場に合致するように2本の移動平均線の平均化の周期を合わせていくことが大切になってきます。2本の移動平均線の周期を変えながらやっていくと、過去にトレンドが転換した位置にちょうどデッドクロスやゴールデンクロスが形成される周期を発見できる時があります。そんなときは、その周期で移動平均線を固定して、次のサインを待つことをお勧めします。ただ、いくらやっても移動平均線のサインが実際の相場と関係しないこともままあります。もしそういった相場に行き当たったら「今は、自分以外のみんなが、ゴールデンクロスやデッドクロスを気にしていないんだ」という風に考え、固執せず、柔軟に別のテクニカル分析を試みてみるのが得策です。

  • RSI

その他にも、相場の転換期を推し量る分析方法はいくつかあります。為替相場で一般的なものを解説していきましょう。

まず、なんと言ってもオシレーター系分析の代表と呼ばれるRSIです。「RelativeStrengthIndex」の略で、「買われ過ぎ」と「売られ過ぎ」のポイントを測る指標です。

RSIは、ゼロから100のレンジを持つ数値で、30以下になれば「売られ過ぎ」を表し、つまり、「通常から考えればもうちょっと買われるべきだ」と思う人が多いので、価格は上昇する。また、数字が70以上になれば「買われ過ぎ」を表し、「通常から考えれば、もうちょっと価格は抑えられるべきかもしれない」と考える人が多くなり、価格は下落していく傾向がある、という使い方をされます。ただ、これも過信は禁物。RSIと価格には「逆行現象」が発生するときがあります。逆行現象とは、価格は前回の高値(あるいは安値)を更新したのに、RSIは前回の最高値(あるいは最低値)を更新できなかった状態のことです。ちなみにこんな場合は、一般的に、トレンドの終息または転換のサインとみなされます。

図62

  • フィボナッチリトレースメント

オシレーター系の分析方法の中で、信者(と呼べるほど信仰している投資家)が多い分析方法が「フィボナッチ・リトレースメント」です。数学者のレオナルド・フィボナッチが考案したある数字を使った分析方法なんですが、この数字は例えばウサギのつがいの数や、らせんに沿ったひまわりの種の数、またカタツムリの殻の溝の広がり方など、そういった自然の摂理を司る数と合致しているとも言われています。

他のオシレーター系分析と基本は同じですが、フィボナッチリトレースメントの場合は、数字を利用して、「上昇相場からいったん下落した場合、どこまで下がるのか」(押し目)と「下落相場から上昇した場合、どこまで上がるのか」(戻り)という目標値を探ります。

左図のように、直近の高値や安値にラインを引き、そこから、23.6%、38.3%、50.0%、61.8%、76.4%のポイントで「戻り」の位置になるということです。

ちなみに、トレンドの勢いが強い場合は、38.2%、勢いが弱い場合には61.8%、半値戻しの50%が強いポイントとして示されます。

図63

  • ナッチのポイント

フィボナッチリトレースメントを使う際、すでに明確な数字が決定しているわけですから、問題は「どこにフィボナッチラインを引くか」ということになります。

この判断をする際には、「人がどう思うか」つまり、自分以外の不特定多数の参加者が意識すると思われるラインを選ぶことと、もう一つは自分の取引スパンによって価格を決めることです。もしもあなたが、短期のデイトレやスウィングトレードを中心としているのであれば、比較的短期(たとえば日足や週足など)のチャート上におけるラインを引くことをお勧めします。反対に、中長期取引をメインにしているのであれば、短期チャート上でフィボナッチを引いても意味をなしません。この場合も、自分の取引タイミングに合わせてラインを引くべきです。

http://www.arena-fx.com/guide/fibonacci.html(イメージ)

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