商品価格と為替の関係

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コモディティ関連で、為替に直接大きな影響を与えるのは、何といっても原油と金です。

  • 原油の上昇のシナリオは二種類

まず、原油に関して、原油は帆ほとんどすべての経済活動の源となっています。今は、代替エネルギーの開発が盛んですが、少なくともここ10年は、やっぱり世界の工場や、自動車を動かす元となるのは原油なんです。

こういった商品特性を持つ原油が上昇するということは、いったいどういう影響があるか。少し考えてみましょう。

原油価格が中長期的に上昇した場合は、すべての製品を作るコストが上昇するわけですから、インフレを助長するんですね。

インフレは金利高に直結します。日本はゼロ金利政策を維持しているのでほとんど関係ありませんが、主要各国に関しては、金利高となれば、通貨の価値は上がります。(ま、反対に、株価や債券価格は下落しますが…)

また、①日本は原油のほとんどを輸入に頼っている、②原油買いのためにドルが必要になる、ということから、円は売られる傾向にあるんです。

しかしながら、ここ最近の原油は、商品という特性プラス、ファンドマネーの流入先という大きな役目を担っています。

2008年の原油価格の急騰を覚えていますでしょうか?

あれは、サブプライムローン問題に端を発した米国の金融不安から、ドルや米株など、今までファンドが投資していたところから、「あ、このままでは米国関係の金融商品に投資しとくのはまずいな」という心理が働き「だったら、次はどこにお金を回そうか。あ、原油だったら、絶対に需要がなくならないから平気だ」ということで、原油にお金が回った結果、ああいう急騰になったんです。

あの時、原油高と時を同じくして、円高になりましたよね。1ドル90円とか、そういうレベルの円高でした。

こういう場合もあるので、原油高イコール円安ドル高と考えず、原油上昇の理由と、それまでのドルとの連動のパターンによって、シナリオを分ける必要があるんです。

金に関して、金と原油の大きな違いは一つだけ、それは「実需がない」ということなんです。実は金は、宝飾品としての使用がーー%程度、パソコン部品など、実際に必要なパーセンテージが%程度。残りは、「安全資産として保有する」という需要をまかなってるんですね。

つまり、金の動向次第で、ドルがどうなるとか、そういうことは考えなくていいんです。これが原油と金の違いです。

ドル建てで金が買われているということは、反対にドルが売られているということです。

ただ、そんなときは、相場が不安になっているな、という風に考える程度でOKです。直接、金価格の動向から通貨の未来を予想しようとする必要は特にありません。

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