航空機部品市場

Pocket

市場概観

日本の航空機産業は、軍需を主体として国策により発展してきたが、近年の防衛予算が縮減されている中、ボーイング787等の開発に関する海外企業の下請が増加していることにより、民需が拡大し防需を逆転している。また、三菱航空機㈱が初の国産ジェット旅客機となるMRJの開発を進めているため、航空機産業におけるサプライチェーンの頂点である完成機体メーカーが誕生することで日本の航空機産業の更なる発展が見込まれている。B787の機体構造部分の日本メーカーの分担比率は35%である。これまでは、B767では15%、B777でも21%の分担比率であり、シェアは拡大している。一方、国内の機体・装備品メーカーが受注した製品を国内サプライチェーンのみでは完結できず海外のサプライヤーに再発注しており、国内の裾野産業が十分ではないことが言える。また、輸入依存の背景としては、前述の通り過去に防衛需要を中心に成長してきたため国際市場での競争経験が乏しく、民間航空機のグローバルなコスト構造に十分な対応が出来ていないことが理由としてあげられる。こうした中、近年世界の航空機産業におけるサプライチェーンの構造が変化しており、従来は複数のサプライヤーが個々に納品を行っていたが、多数存在したTier2から今後中核となるTier2が選ばれ、傘下のサプライヤーに対する発注を一括管理し、モジュールやサブシステムを組上げて納品するかたちにシフトしていくとみられる。

 

外資系企業の参入機会

航空機産業の需要が伸びており、且つ国内の航空機産業のサプライチェーンが成熟しているとは言えない状況下において、技術力・コスト競争力・ネットワーク力を有する外資系企業にとっての参入可能性は高いといえる。単独参入が見られる一方で、合弁会社設立やパートナーシップ締結による販売網・技術力の強化、また提携先の工場にて自社製品を製造し国内で販売するといったビジネスモデルも散見される。

 

ビジネス環境

日本工業規格や特殊工程に関する認証制度が存在するが、これらを既に取得している外資系企業にとっては日本の航空機産業への参入障壁は無いに等しいと考えられる。業界団体、見本市としては、国内外の航空機業界の関係者が一同に会するイベントを通して、日本市場の動向把握やパートナー候補とのマッチング機会が提供されている。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


お知らせ

登録されているお知らせはございません。

ページ上部へ戻る