自動車試験機器

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市場概観

世界の自動車市場において、日本は生産国ベースで世界三位であり、さらにメーカーの国籍で見ると、日系メーカーは世界で一番の販売量を誇っている。日系自動車メーカーによる海外市場向け自動車生産は飛躍的に上昇。特に、リーマンショック以降は円高の影響もあり、国内生産・輸出から海外現地生産にシフトしていく傾向にある。海外現地生産の流れはあるものの、日系自動車メーカーの開発機能自体は国内本社主導で行われていくと考えられ、試験機器メーカーにとって日本拠点を持つことは海外生産車の案件を抑えられることにつながる。実際に日系の自動車開発と関係の深い試験機器の売り上げは2009年以降継続的に上昇しており、日系自動車メーカーの伸長に合わせて試験機器市場も拡大していることが推測される。日系自動車メーカーとの取引拡大を狙って、欧米試験機器プレイヤーがエンジン回りを中心に日本に進出してきており、市場の活況ぶりが伺えるため試験機器は外資系企業にとって参入しやすい業界であると言える。

 

外資系企業の参入状況

日系自動車メーカー8社が国内/欧州向けクリーンディーゼルエンジン車の開発のために研究組合を結成。欧州で実績のある試験機器メーカーにとっては日系自動車メーカーとの取引拡大の絶好の機会となっている。日本に進出している外資系企業の傾向を見ると、日系機器メーカーとの技術提携、もしくは日本市場開拓のため国内エンジニアリング企業との販売/資本提携の双方が見られる。

 

ビジネス環境

日本市場参入に際し「販路開拓の壁」、「単独製品としての弱さ」、「他業界への横展開の難しさ」といった課題が考えられるが、そのうちの多くは国内企業との提携が解決方法の一つとして有効である。計測機器を対象とした補助のほかに、次世代技術関連の支援事業においても試験装置に対する採択実績が見られる。またその他にも公的機関による税制優遇や補助金等の活用が可能である。産業クラスターとしては、自動車メーカーの研究開発拠点に隣接する形で、試験機器メーカーの営業所が集積している。既に日本に進出している外資系試験機器メーカー2社は第一拠点を東京周辺、第二拠点を愛知に置いている。見本市、業界団体としては自動車試験機器業界の関係者が一同に会するイベントを通して、日本市場の動向把握やパートナー候補とのマッチング機会が提供されている。

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