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市場概観

燃料電池自動車(FCV)および水素ステーション(水素ST) 市場は世界的にまだ黎明期ではあるが、主に日本と欧州を中心に成長していくと期待されている。日本は2015年のFCV商用化を目標に官民挙げて市場の形成に取り組んでいる。政府はFCVの販売支援には水素ステーションの規制見直しと低コスト化に向けた研究支援、水素ステーションの整備には、水素ステーションの設備・運営の費用負担を減らすための補助金と、双方に対して具体的に支援策を打ち出しており、今後の市場の興隆が期待できる。水素ステーション業界を俯瞰すると、多くの外資系機器メーカーが日本に自社拠点設立もしくは販売代理店を通じて日本に進出してきている。さらに日本に十分な基盤をもつ企業は設備機器の提供に留まらず、ステーションの設計・建設および運営まで展開している。

 

外資系企業の参入機会

実際に設備機器の分野では、既にグローバルプレイヤーが日本市場に参入している。現在、日本企業製の機器はコストの面で課題があると言われており、海外で実績のある外資系企業への期待は大きい。Lindeは、日本に先行して欧州で技術優位性を確立してから日本に参入した。現在日本に設備機器を輸出しているのみだが、将来的には日系企業との合弁を通じて製造拠点を設立することを計画している。産業ガス大手のAir Liquideは、日本に先行してまず欧州で実績を作り、その技術をもって日本市場に参入し、ステーションの建設・機器販売に留まらず、日系企業と提携して運営事業にまで手を広げている。

 

ビジネス環境

外資系機器メーカーが日本に参入する際の課題として、「公共事業への参画」と事業開始後の「エンジニアリング機能の確保」、そして日本独自の「水素ステーションに係わる規制」が挙げられる。外資系企業は日系企業との提携等により、その課題の解決を試みている。現在、日本の水素ステーションは、東京首都圏、愛知、大阪、福岡にて集中的に設置されているが、まだ2015年の目標である100か所には届いていない状況である。低コスト・短期間でステーションを開設できることが強く求められている。現時点では日本企業製の設備機器は改善しているもののコストの面で未だ課題があると言われている。水素ステーションの更なる普及のために、海外で実績があり高効率・低コストを実現できる設備機器への需要は大きいと考えられる。水素ステーション業界の関係者が一同に会するイベントを通して、日本市場の動向把握やパートナー候補とのマッチング機会が提供されている。また業界団体も複数存在し、外資系企業も参画している。

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