工作機械市場

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市場概観

日本は工作機械の生産量で見ると、2013年は世界3位で14%のシェアを持っており、2009年の不況以降の回復も世界平均と比べて好調である。国内市場を見ると、直近の2014年は2009年の不況前までの水準には戻っていないものの、大きな伸長を見せている。これは、円安や補助金/税制優に加え設備更新サイクルの時期にあたったことで国内製造業者の工作機械への投資が伸びたことに起因する。一方、日本の工作機械産業は海外輸出を抜きにしては語れない。特に2009年の不況以降、顧客である製造業者が生産拠点を海外に移転することを加速させたため、日本の工作機械産業は海外需要への依存を強めている。世界各地域の市況の変化を受け、日本の工作機械産業は輸出先を年ごとに変化させる必要に迫られている。一つの地域に依存するのでなく、全世界に網羅的に製品供給できる体制構築のため、日系メーカーの中には積極的に海外メーカーとの提携を推し進める企業も出てきている。

 

外資系企業の参入状況

シェアは高くないものの、工作機械自体や部品/周辺機器の分野で多くの外資系メーカーが日本に参入している。工作機械のメーカーだとしても、敢えて部品/周辺機器分野から参入する企業もある。外資系企業が日本市場に新規参入する際の提携先候補として、同業の日系工作機械メーカーが挙げられる。また、日本の工作機械業界が直面する課題を見ると、提携の交渉をする際は、単純に日本市場の販売委託を推し進めるだけではなく、世界市場に対して日系メーカーと相互補完ができることをアピールすることが有効であると考えられる。

 

ビジネス環境

日本市場への参入を検討する上で、外資系企業は販路開拓と商品ラインナップについて課題を抱えることが多い。日系工作機械メーカーと提携するか、敢えて部品/周辺機器分野から参入するといった打ち手が考えられる。工作機械を導入しようとする企業に対し、政府は補助金、税制の双方で支援を打ち出しており、外資系メーカーも同制度を活用して受注拡大が狙える。工作機械業界の関係者が一同に会するイベントを通して、日本市場の動向把握やパートナー候補とのマッチング機会が提供されている。また業界団体も複数存在し、外資系企業も参画している。

 

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