太陽光発電関連市場

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日本では2012年の固定価格買取制度の導入以降、太陽光発電が普及した。国内向けの太陽電池モジュールの出荷量は毎年伸びており、2014年には9.2GWに達した。太陽光発電設備の導入量も増えており、2014年には累積で23GWを記録した。固定価格買取制度の優遇期間の終了に伴い、今後は太陽光発電所の新規建設は減少し、緩やかに市場が拡大すると見込まれていり。また、それに伴い太陽光発電の関連サービスの市場が拡大しており、2014年にはUS$534Mであったが、2020年にはUS$2,300Mに達する見込みである。FIT法の改正が国会で審議されており、発電所の点検が義務化される見込みである等、今後の市場拡大が期待される。太陽光発電の関連ビジネスとして、太陽光発電所のメンテナンスサービスや太陽光発電設備のリサイクルサービスの登場や、既存発電所のセカンダリー取引や太陽光発電所の遠隔監視サービスや保険サービスが導入されている。

 

近年の外国企業の参入状況としては、住宅向け太陽光発電の領域やメンテナンスサービスや保険サービスの領域において、多くの外資系企業(モジュールメーカー)が参入している。参入事例としては、アドラーソーラーサービスは横浜環境デザインとの共同出資によりアドラーソーラーワークスを設立し、同社が海外で培った太陽光発電のメンテナンスノウハウを活用してビジネス拡大をっている。エーオン(米国)は太陽電池モジュールの第三者認証機関と共同で太陽光発電所向けの保険サービスを開発し、日本の損害保険会社を通して販売拡大を目指している。

 

太陽光発電関連市場のビジネス環境としては、FIT法の改正が行われ、2017年4月より発電設備の適切な点検や保守、廃棄が義務付けられる予定である。それによって、発電所のメンテナンスサービスのニーズが高まることが期待される。FIT法の改正では、発電所の運営が開始された後のパネル飛散事故の報告義務や近隣住民等の通報窓口の設置が検討されているが、発電所の安全性を担保するメンテナンスサービスに対するニーズが大きくなると考えられる。一方で政府は、太陽光発電の普及を受けて、太陽光発電設備の適正処理に向けたロードマップを発表した。また、2016年3月にはリサイクルやリユースの促進に向けたガイドラインが発表されたが今後、リサイクルやリユースのニーズが大きくなることが期待される。再生可能エネルギー発電所を有するインフラファンドに対する税制優遇の強化も検討されてきたが今後、関連法令の改正作業が進む見込みであり、多くのファンド形成が期待される。見本市や業界団体としては、太陽光発電に関連する事業者が集まる展示会が頻繁に開かれ、商談の機会が多く提供されている。関連事業者が参加する業界団体も組織されており、提携先の探索が可能である。

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