在宅医療市場(医療機器)

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市場概観

在宅医療市場は、今後世界的に急速な成長が期待できる産業分野である。中でも日本市場は、CAGR10.5%で成長することが予測されている。日本よりも先に超高齢社会となった北欧では、その後高齢化のスピードが鈍化した。一方で、日本の高齢化は1990年代以降急速に進行し、現在では世界で最も高齢化率の高い国となっている。更に今後も、引き続き日本が1位の座を占めることが予測されている。日本の介護保険制度により要介護・要支援認定を受けている患者は、自力での通院が困難、または不可能であり、在宅医療のニーズが高い。日本で要介護・要支援認定を受けている人口は533万人(2012年)である。介護保険制度が始まった2000年時点から10年で2倍以上に増加しており、今後も増加が見込まれる。また、要介護・要支援認定者のほか、小児及び妊婦においても在宅医療ニーズが有るものと思われる。在宅医療を受けている患者数は近年増加している。政府は2012年から2014年現在にかけて様々な施策により在宅医療を推進する医療体制を整備している。政府の取り組みにより、在宅患者数は2015年に230万人、2025年に290万人に増加することが見込まれる。現在日本において健康保険収載されている在宅療法には、「呼吸補助療法」「栄養補助療法」「排泄補助療法」「補助腎臓療法」「在宅注射療法」があり、各療法の利用者が増加している。日本の在宅医療用機器市場は、2012年時点のUS$1,970Mから、2025年にはUS$2,737Mと市場規模が拡大する見込み。現状では、在宅酸素療法の市場規模が大きく、参入している企業数も多い。

 

外資系企業の参入機会

在宅医療用機器の中でも、特に処置用機器はもっとも厳しいクラスIVに分類され、大臣承認が必要となる。日本国内には、外資系参入の際に必要な治験及び承認手続きをサポートするCRO/SMO企業が70社以上存在し、これらの企業の活用により審査の簡素化・迅速化が見込める。外資系企業がスムーズに日本市場に参入するために有効な方策は、エンドユーザーの多くを占める高齢者に配慮した製品設計、MAH(MarketingAuthorizationHolder)の活用による営業網の補完、EHR/EMR*との連携が可能な製品の投入による医師や患者のニーズへの対応である。

 

ビジネス環境

都道府県別の在宅医療推進体制の整備状況としては、近畿地方、中国地方、九州地方は、人口10万人あたりの在宅医療支援施設数が多い。これらの地域では在宅医療推進に係わる整備が進んでおり、活発に在宅医療が活用されている。日本市場の動向把握や提携先候補とのマッチングの機会として有効な、関連事業者が一同に会するイベントが複数開催されている。

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