ホスピタリティ業界

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成長市場

ホテル・旅館等の宿泊施設、クルーズ船、空港等の旅客分野、テーマパーク等、主要なレジャー施設すべてにおいて直近5年間で市場拡大している背景として、訪日外国人観光客の増加が挙げられる。訪日外国人は、2012年の836万人から2017年には、2,869万人と約3.4倍になっており、周辺業界は大きく成長している。とりわけ成長が著しい分野は、市場規模が大きいホテルである。2012年の9,790億円から2016年には、1兆3,160億円となっており、5年間で3,370億円も規模を拡大している。市場規模はホテルに及ばないが、成長率が最も高いのが、訪日外国人によるクルーズ客船の利用である。2012年には、わずか27万人だったが、2016年には、199万人と7倍以上の伸びを示している。2020年までに訪日クルーズ旅客500万人という政府目標も設定されており、今後もさらに訪日外国人の利用客が伸びると予想される。

 

外資企業の参入

成長著しいホテル業界とクルーズ旅客業界においては新設や参入が相次いでいる。ホテル業界においては、2020年までに、マリオット、ハイアット、ヒルトン等の大手外資系ホテルが新しいホテルを次々にオープンさせる予定である。最近の傾向として、東京・大阪・京都だけではなく、静岡、和歌山、石川、奈良等、地方でオープンするケースが多くなっている。一方、クルーズ旅客業界においても、2012年にアメリカのカーニバル社(米)が進出したことを皮切りに、ヨーロッパ最大のクルーズ会社コスタクルーズ社(伊)が2015年、ノルウェージャンクルーズライン社(米)が2016年に日本市場に参入している。また、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社(米)、ドリームクルーズ社(香港)も日本への寄港を発表しており、世界のクルーズ業界における大手企業がこぞって日本に進出している。

 

業界内でのIT化の状況

B to Cのオンライン市場においてホテル業界を含む旅行サービスは最もシェアが高く、2017年には56.6%を占めており(3兆3,742億円)、他業種と比較してもオンライン化が進んでいると言える。近年では、OTAや自社WEBサイト経由でのオンライン予約の比率が高く、ホテル管理システム(PMS)とサイトコントローラとの連携が課題になっている。その他の新たなトレンドとして注目されているのが、IoT化である。精算やチェックイン・アウトの部分をIoT化することにより、少人数でのオペレーションが可能となる。例えば、スマートフォンからチェックイン・アウトすることができれば、並ばずに済む。他にも、スマートフォンと連動して鍵の開閉を行えるスマートロック等の新たな技術も注目されている。

 

Online Travel Agentの略。インターネット上だけで取引を行う旅行会社

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